Webサイトの広告が消える!?Safariの新機能「気をそらす項目を非表示」による広告への影響とは?

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iOS18の新機能「気をそらす項目を非表示」

2024年9月17日(日本時間)に、AppleからiOS18の正式リリースがされ早1ヵ月が経過しました。
Appleの公式サイトでは「かつてないほどパーソナルで有能にするiOS18」と謳っており、個々のユーザーによるカスタマイズの自由度がアップしたことが特徴の一つになっています。
また今後Appleが開発した生成AI「Apple Intelligence」の導入も予定(※)されており、気になっているユーザー様も多いと思います。
※2024年10月23日現在

いつもワクワクするアップデートをもたらしてくれるAppleではありますが、今回は広告事業者やパブリッシャー様が戦々恐々とする内容も実装されました。
それはSafariで利用できる機能「気をそらす項目を非表示」です。

公式では以下のような説明がされています。

■「気をそらすものコントロール(気をそらす項目を非表示)」とは
ウェブサイト内のサインイン用バナーやコンテンツのオーバーレイなど、ブラウジングの妨げとなると感じるウェブページ上の項目を非表示にできます。
引用元:https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/09/ios-18-is-available-today-making-iphone-more-personal-and-capable-than-ever/

簡単に言うとユーザーがSafariで見ているWebサイトの広告を消すことが出来ます。
広告以外のコンテンツも消すことが出来ますが、広告事業者やパブリッシャー様にとっては広告が消せるという点が衝撃的だったと思います。

実際のSafari画面で記事内の画像を消してみました。
①タブバーの左下の赤枠をタップ
②メニューが現れるので「気をそらす項目を非表示」を選択
③どこを非表示にするか選択することが出来るようになるので、任意の場所を選択

そうすると…

④選択した画像がシュワッと消える
⑤下のコンテンツが上に移動

本当に綺麗さっぱり選択したコンテンツが消えてなくなりました…!

今回は画像を消してみましたが、広告を消せるとなるとパブリッシャー様の温度感も変わってくると思います。
実際にアイモバイルではパブリッシャー様から以下のような問い合わせをいただきました。
・広告収益が減少するのではないか
・この機能による収益影響値はどの程度ありそうか
・パブリッシャーはどのような対策が出来るか

本記事では現時点で分かっていることや収益影響値、今後の対策についてまとめてみました!
※あくまで現時点のことで、今後状況が変わっていく可能性もありますこと、ご容赦いただけると幸いです。

広告収益への影響値

では実際に広告収益はどのように変化したのでしょうか?
結論から言うと、iOS17のユーザーとiOS18のユーザーを比較するとiOS18のユーザーの方がCPM、CTR共に減少傾向にありました。
減少した要因の想定としては、今iOS18にアップデートを行っているユーザーは情報感度が高く、積極的にこの機能を利用をしている=広告を消しているためだと思われます。

重要になってくる『リアルな収益影響値』や今出来る『対策』はホワイトペーパーにまとめました!
ぜひ以下よりダウンロードをお願いします。





    対策の紹介

    まだiOS18へのアップデートユーザーはまだ少なく、iOS17のユーザーが多いことから現在は影響値は大きくないと感じているかもしれません。しかし今後アップデートユーザーが増えた際に、どのような影響が出るかは未知数です。
    ユーザーが不快に感じるような広告は消される可能性が高いため、不快にならないような広告掲載をすることがポイントです。
    以下にユーザビリティを損なわないような広告掲載について3つご紹介いたします。

    フリークエンシー/リーセンシー設定が出来る広告の導入

    インタースティシャルなどはリーセンシー設定が出来ることが多く、初期設定では比較的短い時間で何度も表示されるケースが多い広告フォーマットです。
    全画面での表示、且つユーザーが消さなければいけないため、嫌悪感を持たれやすく、今回の機能で消されやすい可能性があります。
    例えばフリークエンシー設定を10分に1回表示から1時間に1回表示などにすることで、ユーザーの負担を減らしなるべく消されないように工夫することが出来ます。

    コンテンツになじんだ広告の配信

    ネイティブ広告と呼ばれる、コンテンツになじんだ形のフォーマットがあります。
    自然な形でコンテンツの中に表示されているため、ユーザー体験を阻害しにくい特徴があります。
    このような広告であれば消されづらいため、未導入の場合はぜひ検討してみてください。

    コンテンツ終わり直下への広告導入

    記事コンテンツ終わりのすぐ下へレクタングル広告を掲載するのも良いかと思います。
    コンテンツを閲覧している最中の広告は時に邪魔に思われやすいですが、記事コンテツ終わりであれば、閲覧完了後となるため、ユーザーが広告を邪魔に感じず消されにくいことが予想されます。

    各フォーマットの詳細については、ホワイトペーパーでもご紹介しています!
    そしてアイモバイルでは、これらのフォーマットや機能の提供が可能となっています。
    導入のご相談やご不明点・ご質問がありましたら、ぜひ下記からお問合せください!

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