オファーウォールとは？
2023年秋にGoogle アドマネージャーのメッセージ機能として「オファーウォール」が公開されました。
オファーウォールとは、Webサイト訪問者に対してメッセージを表示し、コンテンツを見るためにサイトを支援する複数の方法（リワード広告の表示やアンケート、少額の料金の支払いなど）を提供することができます。
※現時点ではリワード広告のみ提供可能
ユーザーに選択肢を提供することで、ユーザー体験を損ねずに更なる広告収益の向上が期待できるため、注目を集めている機能です。
アイモバイルでもこのオファーウォールの導入支援を積極的に行っています。
今回はオファーウォール導入時の設計から運用までサポートさせていただいた株式会社ファルコ様（データ便）に導入から収益が前年比230％に至るまでのお話をお伺いします！
株式会社ファルコ
代表取締役
植村 福太郎
宮崎大学工学部を卒業後、株式会社データ復旧センターに入社。
営業部門長と社内ベンチャー部門長を歴任したのち、2012年8月に株式会社ファルコを創業し現職。
■データ便について
数メガ～数ギガバイトといった大容量のファイルを送受信するサービス。写真や音声、映像などのデータのやり取りを中心に、資料の配布など幅広く利用されています。2012年にサービスリリースし、2019年には会員登録数100万人を突破。現在では月間500万人にご利用いただいています。月額プランの利用料と広告収入を主な収益源としており、収益からサービス・インフラを構築しユーザーに還元するというモデルで運営。
株式会社アイモバイル
メディアソリューション事業本部
八田 陽介
Web/Appパブリッシャー様に向けて、自社プロダクト・外部プロダクトを活用したマネタイズサポートを行う。ファルコ様の担当。
株式会社アイモバイル
メディアソリューション事業本部
広報担当者 アイモバ子
Web/Appパブリッシャー様に向けて、自社プロダクト・外部プロダクトを活用したマネタイズサポートを行う。部署広報・PRとして、SNS運用やオウンドメディア運営、イベント司会なども担当。
収益急増までの道のり
アイモバ子：オファーウォールを導入でご収益が前年比230%というのは驚異的な数字ですよね！導入するきっかけについて教えていただきたいのと、導入前の懸念点などあれば教えてください。
植村さん：担当の八田さんに新しいGoogleの機能があると提案されました。高単価が期待できるとのことで、まずは試してみようと思い導入を決めました。ユーザビリティの低下などいくつかの懸念があり、新しい機能なのでどのようにユーザの方々に評価されるのかというのは少し気になりました。
八田：今回高い収益性が期待できる機能がリリースされたとのことで早速提案させていただきました！もちろんただご提案するだけではなく、どのようにオファーウォールのリワード広告を表示させるかの設計から一緒に考えさせていただきました。
植村さん：八田さんはいつもただ提案してくれるだけではなく、当社目線に立ってどうやったらメディア・ユーザー・広告事業者の3者にとっていい形で収益を上げていけるか考えてくれるんです。実は月間の広告収益目標も一緒に決めて動いているんですよね。
八田：一緒に売上目標決めて動くことで自分事になりますからね！オファーウォールの設計については、各ページへのアクセス数、デバイス、ユーザビリティ等を考えて、最初は表示頻度も3PV、7日以上で様子をみましょうと提案させていただきました。
植村さん：データ便は元々アイモバイルさんのGoogleアドマネージャータグを利用していたこともあり、タグの設置は不要でメディアとしては全く工数がかからず助かりました。なので実施すると決めてから数日で配信開始まで出来ました。
アイモバ子：確かにタグ実装不要(※)なのはパブリッシャー様にとってはかなり実施しやすいですよね。配信開始後、どうでしたか？
(※)アイモバイルのGoogleアドマネージャータグがあればタグ実装不要
植村さん：まずCPMの高さに驚きました。CPM5,000〜7,000円も出たんです！この1枠だけでこれまでのデイ収益を超える日もありました。impは他の枠と比較して1/10程度なのにこれだけの収益を出せるのはすごいフォーマットだなと驚きました。
ユーザビリティの懸念、対処法
アイモバ子：オファーウォール導入後は収益が急激に伸びていきましたが、そのまま順調に配信できましたか？
植村さん：いえ、少し苦戦しました。収益は問題なく伸びていたのですが、ユーザー様からのご意見やお問い合わせが発生しました。広告を見なければサービスを利用できないことへのストレスや、突然見たことないメッセージが表示されたためフィッシング広告ではないかという内容が多かったです。
八田：問合せの内容を確認して、改めて配信方法についてはご提案をさせていただきました。オファーウォールはデフォルトだとシンプルなメッセージ構成となっているので、データ便のロゴを入れて、メッセージはサービスの一環だとユーザーに周知するよう努めました。その後、お問い合わせの発生件数を見ながら配信を拡大し、結果としてお問い合わせ件数は低下、一方で収益はどんどん伸びていきました。
植村さん：八田さんと一緒に細かく検証していくことで、最適なメッセージ内容、表示頻度を設定出来たので、現在でもオファーウォールの配信は問題なく継続できています。もちろん、それでも数件のお問い合わせは発生しますが、今まで以上に丁寧なご説明やサポートを充実させたことで、ユーザーの方々にご理解をいただけております。
三方良しのフォーマット
アイモバ子：オファーウォールはパブリッシャー様にとっては良いフォーマットですが、ユーザー様にとってはマイナスに感じられるということもあると。難しいですね。
植村さん：いえ、結果としてはパブリッシャー・ユーザー・広告事業者、三方良しの最高のフォーマットだと思っています！今回オファーウォールを導入したことでデータ便の広告収益は前年比230%まで増加しました。
さらに広告が表示されない月額プランへの加入者数増加にもつながり、月額利用料と広告収益の両軸で収益がアップしました。そして増加した収益をユーザーの皆さまに還元すべく、サーバー増強など積極的な投資を行いました。具体的には、従来の最大送信容量2GBだったところを5GBまで増やしたり、最大保存日数を3日から7日にするなど、結果としてサービスの機能性や利便性の向上につながり、多くの方に喜んでいただいています。
八田：植村さんはいつもユーザー様思いのサイト運営を心掛けていますもんね。データ便ではまだ配信を拡大できる余地があるので、引き続き僕がサポートします！
植村さん：いつもありがとうございます！オファーウォールだけではなく、サイト全体を見て様々な提案をしてくれるのが本当にありがたいです！これからも色々相談させてください！
まとめ
Googleオファーウォールは、今や収益増加に欠かせないフォーマットの1つになっています。
アイモバイルでは、導入支援を行ってきた多くの実績があり、それを元に各パブリッシャー様に最適な形でご提案することが可能です。
上記ポイント以外にも「メディアジャンルごとの実績収益とCPM」「詳細な設定方法」「ユーザビリティ対策」などについてまとめた資料を特別にご用意しました！
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