【Appで今すぐできる3選!】パブリッシャーのためのCPM改善策チェックリスト~広告エコシステムと計測システムの対応~

この記事ではパブリッシャー側でできる収益性・CPMを向上できる施策をご紹介させていただきます。この機会に改めて設定や対応漏れがないかご確認いただく機会になれば幸いです。

初級者~上級者の方まですぐにできる内容になっております。

このような方におすすめ!
・これからアプリ内の広告マネタイズを検討されている方
・広告設置をしたが、収益に伸び悩んでいる方
・ある程度把握できているが、改めて漏れがないか確認したい方

目次

収益を上げるためにすべき対応

収益性を向上させるために、広告エコシステム計測システムの設定をしっかり行うことが大切です。
設定しておくことで配信される広告案件が増え、収益性が向上する可能性がある一方、逆に設定しないことで収益性が低下する可能性があるため、特別な理由がない限り設定をおすすめします。

■必要な対応まとめ
①app-ads.txtを設定する
②seller.jsonを設定する
③SKAdnetworkを設定する


それぞれどのような対応が必要か、順番に説明していきます。

①app-ads.txtを設定する(広告エコシステム)

App Store、Google Playストアに設定しているデベロッパWebサイトの末尾に「/app-ads.txt」を加えたページにapp-ads.txtを設置します。
下記のようなサブディレクトリがある場合もルートドメイン直下に設置します。設置するapp-ads.txtは各広告配信事業社によって異なりますので、設置の際は広告配信事業者に確認してみてください。
アイモバイル経由で導入の際は独自のマニュアルにまとめて記載してますので、設置するapp-ads.txtが分からない場合はお気軽にお問合わせください。

例:「https://example.com」「https://example.com/sample」   →「https://example.com/app-ads.txt」

設定しないことで配信される広告案件の減少に繋がる可能性があり、結果的にCPM減少の要因になることもありますので忘れずに設定しましょう!

iOSアプリ(App Storeの場合)では上記オレンジ枠のWebサイトに設定をします。

■app-ads.txtとは
アプリ向けの認定販売者宣言システムのことを言います。アプリの広告枠の販売者(広告配信事業社)を識別し、偽の広告枠が広告主に提供されるのを防ぐことができます。

参照:Google AdMobヘルプ app-ads.txt について
https://support.google.com/admob/answer/9787936?hl=ja

■注意点
・必要なapp-ads.txtファイルは広告配信事業社によって都度追加更新されるケースがある為、定期的な見直しを行い最新版app-ads.txtの設定を推奨します。

・サブドメインでなくルートドメイン直下に設置する必要がある為、サブディレクトリの時同様にデベロッパWebサイトにwwwを含む「www.example.com」場合も「http://example.com/app-ads.txt」に設置を行いましょう。

・AdMobとGoogle Ad Managerを一つのアプリで併用する場合、両方のapp-ads.txtの設定が必要です。どちらか一方のapp-ads.txtしか設定されていない場合、設定されていない方の広告が出なくなる可能性があるので必ず両方設定しましょう。

②seller.jsonを設定する(広告エコシステム)

seller.jsonはAdMob等の広告配信ネットワークの管理画面から設定が可能です。管理画面の操作のみで設定は難しくないので忘れずに設定しましょう!AdMobの場合、下記の手順で設定を行います。

■設定方法
・AdMob管理画面にログイン
・サイドバーのメニューから「設定」を開く
・「アカウント情報」内「販売者情報(sellers.json)」の横にある鉛筆アイコンをクリック
・「透明性」を選択  ※デフォルトは機密になっています
・ビジネスのドメインがある場合は、ドメイン名を追加

アイモバイルの場合
会社HP:https://www.i-mobile.co.jp/
ビジネスドメイン:i-moile.co.jp

AdMob管理画面のスクショ

■seller.jsonとは
パブリッシャーの運営者情報をまとめたファイルです。app-ads.txt同様に、広告主に対して情報を透明化することにより広告案件の増加、収益向上の可能性がございます。

参照:Google AdMobヘルプ sellers.json で販売者情報を提供する
https://support.google.com/admob/answer/9884382?hl=ja

③SKAdNetworkの設定をする(計測システム)

現在広告を配信している広告配信事業社のSKAdNetwork IDをアプリのInfo.plistにすべて実装します。IDはapp-ads.txtの時同様に各広告配信事業社によって異なりますので、設定する際は各広告配信事業社に確認しましょう。

記述方法や各社IDについては、下記リンクを参考にしてください。

参照:AdMob
https://developers.google.com/admob/ios/ios14?hl=ja#skadnetwork
参照:Applovin MAX
https://dash.applovin.com/documentation/mediation/ios/getting-started/skadnetwork-info?network#info.plist-generator

■SKAdNetworkとは
Apple社が提供するトラッキングツールになります。IDFA(広告主用識別子)を使わずに、どこの媒体からCVが発生したのかを計測可能になるツールになります。
プライバシー保護の観点からiOS14.5より「IDFA取得のオプトイン化」がアプリ内で必須になり、従来のIDFAを活用したトラッキングが困難になり、その代替として活用されております。

まとめ

いかがでしたでしょうか、漏れなくすべて設定はされていますでしょうか?
本記事でご紹介した①app-ads.txtを設定する」「②seller.jsonを設定する」、「③SKAdnetworkを設定する」の3つはどれも設定は簡単でとても重要です広告エコシステム、計測システムの設定漏れがあればすぐに設定しましょう。

CPMに関してはパブリッシャー側がハンドリングできない事が多いですが、本記事の施策は全てパブリッシャー側でしか設定できない内容です。既に設定済みの方も改めて最新版のものになっているかご確認いただく機会になれば嬉しいです。

本記事では、設定方法について簡潔に記載しており細かい裏側の仕組み等は割愛しております。細かい仕組みや設定方法等でご不明点ございましたら、下記のお問合わせよりお気軽にご相談ください!

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