Header Biddingとは?Web広告収益最大化のソリューションについて徹底解説!

ザッキー

初めまして。
株式会社アイモバイルの山﨑と申します。あだ名はザッキーです。
インターネット広告業界は一年目で、CPCやCPMなどの難しい広告用語が多く、最初は戸惑いながらもパブリッシャー様のご収益を最大化できるよう、全力を尽くしています。

本記事は「インターネット広告」は難しい用語ばかりと、感じられている全ての皆さま(パブリッシャー、ブログ運営者、アドネットワーク新人担当者、就活生)に向けて書いてみました。

今回のお題は「Header Bidding(ヘッダービディング)」です。
「聞いたことはあるけど、あまり馴染みがない」と思われる方も多いと思います。

結論、Header BiddingはWeb広告マネタイズにおいて、より収益アップを図るために欠かせないソリューションとなっております。
前置きはこれくらいにして、本題に入りましょう!

目次

Header Biddingの仕組み

■Header Biddingとは
一言で言えば、配信される広告同士で平等にオークションを行い、パブリッシャー様がより多くの収益を得られるようにする仕組みのことです。
アドサーバーにリクエストを飛ばす前に、Header Biddingサーバーでまず入札競争させ、その高単価案件とアドサーバーの案件をオークションさせることによってより高い案件の配信を可能にし、パブリッシャー様の機会損失を防ぎます。

■Header Bidding登場の経緯
広告マネタイズでは、アドサーバーを利用し複数の広告ネットワークを競争させ配信しているケースがあります。
有名なものだとGoogle社が提供している「Googleアドマネージャー」があります。

今回はアドサーバーとして「Googleアドマネージャー」を利用したケースでHeader Biddingの配信を解説します。

●ケース①

広告枠Aに対し、Googleアドマネージャーを介してGoogle AdExchang(以下「AdX」)、SSPが接続されています。
広告枠が訪問ユーザーに表示されるタイミングで、Googleアドマネージャーへリクエストを送ります。

このパターンではフロアプライス(最低入札価格)を設定するケースを想定します。
フロアプライスは70円で設定し、オークションを開始します。
なおGoogleアドマネージャー内では、仕組み上、AdXが最優先でリクエストを受け取ることが出来るため、リクエストはAdX→SSPの順に送られます。

ケース①に関しては、AdX(100円)がフロアプライス(70円)を上回り、買付けをしました。

では次のケース②の場合、どうでしょうか。

●ケース②

結果は、AdX(90円)となります。

ザッキー

あれ、SSP(100円)じゃないんだ。
一番高く広告を買い付けてくれそうなのに。

そうなんです。
Googleアドマネージャーでは最優先でAdXへリクエストが送られるため、AdXが買付けてしまうと、仮にSSPの入札単価が高い可能性があっても買付けることは出来ません。
結果として高単価の広告配信が出来ず、パブリッシャー様の機会損失となってしまいます。
この問題を解消するために、フラットにオークションが出来るHeader Biddingが登場します。

Header Biddingの仕組み(概要、メリットとデメリット、導入事例)

■Header Biddingの入札方法
ケース③を考えてみましょう。
この場合、入札結果はどうなるでしょうか。

●ケース③

この図だと、Googleアドマネージャーの前にHeader Biddingサーバーが置かれており、Header Biddingサーバー vs Googleアドマネージャーの構図になっています。
広告枠AのリクエストはGoogleアドマネージャーに送られる前に、まずHeader Biddingサーバーへ送られ、そこでオークションが行われ、一番高かったSSP3がGoogleアドマネージャーと競争する仕組みになります。
今回はSSP3(100円)vs AdX(80円)の競争となり、結果、SSP3(100円)の買付となります。

つまりGoogleマネージャー(アドサーバー)のみ利用して配信するよりも、Header Biddingを使った方が高単価で広告枠が入札されます

以上からHeader Biddingは「配信される広告同士で平等にオークションを行い、より高い単価の広告を配信し、パブリッシャー様がより多くの収益を得られるようにする仕組み」です。


最後に、Header Biddingのメリットとデメリットをまとめます

■メリット
・色々なSSPが同時にオークションできる
適切に高単価で広告枠が入札される為、機会損失を防ぐことができます。
またGoogle AdXに対して、外部のHeader Biddingサーバーからオークションプレッシャーを掛けることもできます。

■デメリット
・タグ設置を行う際、専門的知識が必要
Header Biddingタグ作成には高度な技術力が要求されます。
実装方法も適切ではないと、表示不具合やパフォーマンス低下など問題が起きてしまうリスクがあります。

通常Header Biddingタグはパブリッシャー様ではなく、Header Bidding提供事業者が作成するケースが大半です。
もちろん、アイモバイルもご提供可能です。
アイモバイルでは、専門エンジニアによるテクニカルサポートが可能で、タグ実装から設置までスムーズなサポートが行えます。

収益が140%になった成功事例

アイモバイルのHeader Biddingソリューションをご導入いただいたケースでは、導入前後比較で、CPM約135%、収益額が140%となった事例もあります

まとめ

Header Biddingは「平等にオークションをさせることでより高い単価の広告を配信し、パブリッシャーがより多くの収益を得られるようにする仕組み」です
ウォーターフォールに比べ、機会損失が起こりにくく、適切に高単価の広告が配信できます
・アイモバイル実績では、Header Bidding導入前後比較で、CPM・ご収益ともに上がった実績もあります

Header Biddingに関するご相談は、是非アイモバイルまでお問い合わせください。
最後までご一読いただきまして、ありがとうございました。

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