パブリッシャーの皆さまは広告配信プロダクトを決めるときに、収益性や導入のしやすさなどさまざまな視点から選定されると思います。Googleの広告を配信したい場合はGoogle AdSenseとGoogle Ad Exchangeがよく候補に上がるのではないでしょうか?
同じGoogleのプロダクトですが、2つのサービスの違いやどのようなサービスか分からない方向けに説明させていただきます!
「AdSense」と「Ad Exchange」とは何か
それぞれ簡潔にご説明させていただくと以下のようになります。
■Google AdSense
Googleが提供する広告配信サービス
■Google Ad Exchange
Googleが運営する一般公開されていない広告配信サービスです。
一言でいうとどちらもGoogleの広告配信サービスですね!
Ad Exchangeは完全招待制ですが、どのように招待されるかも説明します。
「Ad Exchange」を使う方法は?
「Ad Exchange」は完全招待制となっていて、2つの方法があります。
1つ目は、Googleの審査基準をクリアしてGoogle アカウントマネージャー経由で導入する方法
2つ目は、Google認定パートナー(GCPP)からの招待を受けて導入する方法
Google認定パートナーは日本に数社あり、Googleのプロダクトをパブリッシャー向けに公式に提供することができます。
アイモバイルもGoogle認定パートナー(GCPP)なのでパブリッシャーの皆さまにAd Exchangeを提供することができます。
それでは、AdSenseとAd Exchangeの違いや特徴についてみていきましょう!
2つの違いや特徴は?
まず、AdSenseとAd Exchangeどちらにも共通するのはGoogle広告が配信できるということです。
■AdSense
AdSenseは審査に合格すれば誰でも無料でアカウントを作成し、利用することが可能です。
操作が比較的簡単で、かつ広告枠の位置もタグひとつで設定することが可能なので初心者にも優しいプロダクトです。
■Ad Exchange
Ad Exchangeは完全招待制のため、導入できるパブリッシャー様が限られています。
Ad Exchange自体、Adsenseと比べて接続しているDSPやアドネットワークが多く、配信できる広告在庫が豊富です。
また、他にも下記のような機能もAd Exchangeであれば利用ができます。
・GoogleのHeader Biddingが利用できる
・プライベートオークション機能が使える
・カテゴリや広告主などの細かい設定や、ブロックルールの組み合わせによるフィルタ設定が可能
どちらの方が収益性が高いかは一概には言えないですが、広告運用の初心者で、手軽に広告マネタイズを始めたい方はAdSense、より充実した機能を使ってさらなる収益アップを目指したい方はAd Exchangeを使うのもいいかもしれませんね!
次にAd Exchangeでは収益最大化をしやすい理由をご説明します。
収益最大化したいなら「Ad Exchange」がおすすめ!
まず前提として、Ad Exchangeを配信するには、Google Ad Managerの活用が必要になります。Google Ad Managerとはコンテンツを利用するユーザーに広告を表示して、収益を拡大しつつブランドイメージも保護できるGoogleが提供する包括的なプラットフォームです。ここでは説明しきれない程、機能が多いのが特徴で、主に以下の機能を使い広告収益の最大化を目指していきます。
・広告枠に対して第三者ネットワークを競合させる
・Header Biddingの活用
・優先取引、プライベートオークション機能の活用
1つ目はGoogleが行う広告枠の買い付けに対して、第三者ネットワークを競合させることで両社の間に価格競争が生まれ、オークションのようなイメージでCPMを吊り上げていきます。第三者ネットワークは国内外様々なネットワークを複数設定することが可能ですが、基本的に各第三者ネットワークとの契約や設定を行う必要があり、導入には少しハードルが高い面もあります。
アイモバイルでは国内最大級の自社アドネットワークを用意しているのはもちろん、複数の提携ネットワークを用意しており代わりに運用まで行うため、アイモバイル経由でご導入をいただいたパブリッシャー様は手軽に第三者ネットワークとの競合を行うことができます。こちらの記事で提携ネットワークについて少し紹介もしていますので、良かったら確認してみてください!
2つ目はHeader Biddingの活用です。1つ前の見出しでご紹介したGoogleのHeader Biddingの活用ももちろんですが、アイモバイルでは複数のHeader Biddingの入札者(Bidder)とも既に複数契約しています。Header Biddingの導入は専門的知識や高度な技術力が必要でこちらも本来導入ハードルが高いですが、アイモバイルでは導入のサポートを行っているため、パブリッシャー様はタグの差し替えとads.txtの対応程度で導入できるようになっています。
最後3つ目はアドセンスでは設定できない機能で、特定の配信可能な広告主の案件を設定し、本来あまり出せないような高単価で広告を配信することでサイト全体のCPMを押上げ、収益の最大化が目指せます。
第三者ネットワークとHeader Biddingを使うことでGoogleの広告に対して価格競争を行い、優先取引やプライベートオークションでより高単価な広告配信を目指すことができるのでAd Exchangeでは収益最大化がしやすくなっています!
Header Biddingや価格競争による収益アップの仕組みはこちらの記事でも詳しく説明していますので、まだいまいち分からないという方はぜひ確認してみてください!
まとめ
AdSenseとAd Exchangeはどちらも良さがあり、甲乙つけがたいサービスだと思います。サイト運営の状況や運営体制によって選ぶものが変わってくるのではないでしょうか。
比較的簡単な操作のみでまずは気軽に広告マネタイズを目指したい場合はAdSense、現状の広告収益をさらに上げていきたいパブリッシャー様はAd Exchangeを選んでみるのはいかがでしょうか。
アイモバイルはAd Exchangeを提供、サポートできるまだ数少ないGoogle認定パートナーの1社です。本記事を読んでAd Exchangeの導入に興味を持っていただいたパブリッシャー様はぜひお気軽にご相談ください!